春のセンバツ高校野球にたとえるなら希望枠
それが私のポートフォリオにおけるビューティガレージの位置付けである。

バリュー株で固めている私のポートフォリオの中で唯一と言ってもいいバリュー株でないのがビューティガレージだ。

ここでいうバリュー株とは、直近のバランスシートや利益に対する株価が割安な株という意味である。今のBSPLでは高いが、将来の成長を勘案したら割安。という株式をバリュー株だとおかしなこと言う人がいるがそうではない。

同社に投資するに至った経緯は割愛するが、言いたいのはバリュエーションでは買っていないということだ。ビジネスモデルや少なからず成長性に期待して投資をしている。


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今日は、そんなビューティガレージの株主総会に行ってきた。
割安を理由に持っている株でないだけに、偉そうに言うならば、会社、経営者の質を見極めるため、経営者の声をじかに聴こうというわけである。

結論から言うと、野村社長は会社の現状を把握し、経営に自らの考えを持っている優秀な経営者であると感じた。グッドだ。
会社の成長性を読むのは極めて困難というのが私の持論であるが、それも問題ないのではないかとさえ感じた。

まず同社長は、現状の課題を把握したうえで対応にあたり、長期的展望を持っている。さすが、創業者社長であり、筆頭株主である。雇われ社長とは違う。成長企業の社長に必要な野望まで持っている。

さらに、考えを改める点は改め、軌道修正すべき点はしっかり軌道修正を行なっているなどの発言もあった。間違いは認める柔軟性と謙虚さも持ち合わせている。グレイトだ。

ここで、それらの根拠となる社長の発言及び、単純に気になった発言をいくつか箇条書きとする。
※なお、取ったメモをもとに書いているが、一言一句メモしているわけではないこと、私のフィルターを通っていることを理解の上、発言の主旨として参考までとしていただきたい。

■業績、トピックスについて
ビューティガレージ業績

・「会員数の伸びが鈍化しているように見えるが、会員データベースの名寄せ、会員抹消期間を未使用期間4年から3年に短縮し、会員データの質を向上させたことが要因」
・「アクティブユーザーを伸ばすリピート策は課題。」
・「化粧品、消耗品販売が今後のキードライバーとして力点を置いている。」
・「その他事業が減収となっているが、開業プロディースを無料とし、物流+店舗設計へ送客を行う入り口とするための方針転換を行ったため。」


■中計について
ビューティガレージ中計

・「これまで着実に成長してきた。極端にいえば石橋を叩いて渡ってきた。しかし、今後は攻めの経営を行うレバレッジを効かせて大きく成長する。これまでは財務体質の強化に重点を置いていたが一段落ついたため、今後はROEを高める経営をしたい。」
・「ITと物流の組み合わせによる成長を目指す。今秋フルリニューアルのECサイトは、誰も近づけない圧倒的なものをつくる」

・「グローバル展開はまず東南アジアがターゲット。PB商品を現地会社と組むなどすることを画策していたが、信頼できるパートナーがいない。PB商品だけでなくビジネスモデルを輸出することに方針転換して考えている。」
・「海外進出に苦心し当社の強みはビジネスモデルであると思い直した。正しく早く物を届ける、ワンストップ物流、EC、、、。ビジネスモデルを輸出したい。」

・「周辺事業はそれ自体で利益を上げるのではなく物販+設計に繋ぐツールとしたい。」
・「新価値について考えている。資本提携やMAによって、役割分担や時間を買うことも一つ」
・「中計は保守的な数字達成できる数字を出している。なお、既存事業のみでM&Aなどは考慮していない。」


以下、質疑応答での発言をいくつか。質問は延べ10人位からあっただろうか。くだらない質問もあったが、優待だのなんだのといった極端にくだらない質問がなく安心した。


■質疑応答
・利益率について
→「利益率は不十分であるが、今は投資を行っている。出そうと思えば出せるが、今は投資をしシェアを取りに行っている。然るべきステージが来れば利益率を出す。経営者として10%以上にしたい。

・有名ブランドと取引が出来ていない点について
→「ビューティガレージに取扱高を奪われないように、既存流通ディーラーからメーカーへの圧力によるもの。エステやネイルのブランドはクリアできたが、あとは頭髪。いわゆる既得権であり、交渉を続けている。」


ビューティガレージ決算資料


決算資料で見られたものもあるが、「攻めの経営、ROEの向上、レバレッジを効かせる、利益率10%、資本提携、MA、時間を買う、圧倒的なものを作る、、」など経営を日々考えているのであろうキーワードが次々に、社長の声として直に聞かれたことは非常に喜ばしかった。会社を成長させるための方策を日々、脳みそを絞るかのように考えてる経営者だと感じるものがあった。 

たとえば、攻める経営やM&Aが短期的な株価の上昇に繋がることではないのは分かっている。しかし、3年後、5年後、10年後、大きく成長している可能性を感じさせてくれた。
株主として、しっかりと監視をしていかなければならないが、暫くは野村社長の手を最大の握力で握って付いていきたい。そして、希望枠からトーナメントを勝ち上がっていく光景を見届けることができればそれ以上の喜びはない。




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